Q1. ベースパックに使用しているアンカーボルトについて、伸び能力は有ると考えていいのですか。

A1.

まず、アンカーボルトの伸び能力についてですが、「2001年度版建築物の構造関係技術基準解説書」によりますと、「伸び能力のあるアンカーボルトとは、軸部の全断面降伏までネジ部が破断しないような性能のものである。これらを満たすものとして、切削ネジの場合は、素材の降伏比が0.7以下であることが必要となる。また、転造ネジの場合は、加工の影響でネジ部の耐力がやや上昇する傾向にあるが、一般的には転造ネジであっても素材の降伏比を0.75以下とする必要がある。ただし、ネジ部の有効断面積が軸部と同等以上であれば、素材の降伏比によらず伸び能力のあるアンカーボルトといえ、転造ネジではこのようなものが現在製造可能となっている。」と記述されています。


次に、ベースパックに使用しておりますアンカーボルトですが、下記の3種類のものを使用しています。

 

1.

異形鉄筋を母材とし、ネジ部を転造加工したもので、素材の降伏比0.75以下のものを使用。
・・・ベースパック角形鋼管用 柱サイズ150〜300角および円形鋼管用の一部

2.

ネジ節鉄筋を使用し、ネジ部と軸部の断面積が等しいもの。(降伏比制限なし)
・・・ベースパック角形鋼管用 柱サイズ350〜550角および円形鋼管用

3.

非調質丸鋼を母材とし、ネジ部を転造加工したもので、素材の降伏比0.75以下のものを使用
・・・ベースパックNew NT 柱サイズ300〜750角用



以上のとおり、建築物の構造規定を遵守し、伸び能力を確保しておりますが、実際にご採用いただいたベースパックのアンカーボルト降伏比は、ミルシートでご確認していただくことが可能です。


Q2. 柱脚の保有耐力接合の判定ついて、ベースパックは如何なる場合もYesとなるのですか。

A2.

柱軸力がプラス(圧縮)であれば、保有耐力接合の条件は満足しますが、柱軸力がマイナス(浮き上がり)になる場合は、保有耐力接合の条件を満足できないこともあります。
まず、柱軸力がマイナス(浮き上がり)になっていないかご確認ください。柱軸力がプラス(圧縮側)であれば、構造規定における保有耐力接合の条件を満足いたします。マイナス軸力(浮き上がり)が発生している場合は、ベースパック終局曲げ耐力と柱cMp×αとを比較してください。(ベースパック耐力曲線については、データ−ダウンロードのページ BTMをご利用ください。)比較の結果、保有耐力接合の条件を満足できない場合は、構造規定に従って(応力の割増等を行う)ご使用いただくことは可能ですが、構造的に無理がないかを慎重にご判断していただく必要があります。
また、ベースパック柱脚工法はラーメン構造のみを対象としております。若干のマイナス軸力であれば保有耐力接合条件を満足する柱脚としてご使用いただくことが可能ですが、ラーメン構造であり、かつ大きなマイナス軸力が発生するような架構へはお勧めいたしかねます。
これらの代表的な例として塔状建築物が考えられますが、塔状建築物は浮き上がりが発生するだけでなく、柱軸力の変動が大きいうえ、またそれによる柱脚の剛性も大きく変化すると考えられます。従って、このような建築物には、露出型柱脚そのものは不向きであると考えられますし、一説では塔状建築物は、埋め込み型柱脚が望ましいともいわれています。



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